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Windows 10のWindows HelloをRealSense(顔認証)で使う

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Windows 10の認証であるWindows HelloではインテルRealSenseが利用できるとアナウンスがありました。

Windows Hello自体は少し前のビルドで追加されていましたが、RealSense側の理由で使えていませんでしたが、先週末あたりに利用可能になりました。

必要なもの

センサーにはF200とR200がありますが、F200を選択します。

インテルRealSense SDKは不要です。

動作

RealSenseでのWindows Helloはこんな感じです。動画自体は等速なので、認識の速さがわかると思います。

vine.co

セットアップ手順

Intel RealSense Depth Camera Manager (DCM) v1.4

DCMをセットアップします。インストーラーを起動して、指示通りに進めます。途中のファームウェア更新の選択は、更新を選択しないと先に進めないようです。

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f:id:kaorun55:20150713211528p:plain

f:id:kaorun55:20150713211214p:plain

Windows Helloのセットアップ

スタートメニューから「設定」を選択、「サインインオプション」を開きます。

最初に「暗証番号(PIN)」の「追加」を行います。

f:id:kaorun55:20150713211658p:plain

PINの設定を行います。

f:id:kaorun55:20150713211803p:plain

メニューに「Windows Hello」が増えるので「セットアップ」をクリックします。もし「Windows Hello」が出ない場合には、設定を閉じて開いてください。

f:id:kaorun55:20150713211215p:plain

Windows Helloのセットアップが始まります。「開始する」をクリックします。

f:id:kaorun55:20150713211216p:plain

PINの入力をします。

f:id:kaorun55:20150713212032p:plain

顔を登録します。画面の指示に従います。

f:id:kaorun55:20150713212049p:plain

設定が完了しました。

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これでサインアウトを行うと、Windows Helloのログインになり、顔を近づけるとログインされます。

雑記

いまわかっていることから考えられることをつらつらと。

 

インテルRealSense SDKは不要。

もともとRealSenseが使えなかった理由はDCMに問題があり、今回DCMが更新されたことで、Windows Helloが使えるようになりました。

このことから、RealSenseを使ったWindows HelloはRealSense SDKを使わず、OSレベルで顔認証を行っていることが考えられました(RealSense SDK自体にも顔認証の機能はあります)。

 

ビルド10158でWindows.Devices.Perception.* およびWindows.Devices.Perception.Provider.* 名前空間が追加されました。

これがWindows HelloのAPIで、このAPI経由でDCMからDepthを取り出し顔認証を行っているようです。このAPI自体の使用はわかりませんが、おそらくKinectなどDepthが使えるものでもWindows Helloは可能になるのではと思います。

 

少し動作を検証していて、F200のDepth範囲である1.2m以上離れると顔認証されないので、ちゃんとDepthを使っているようです。写真や動画で認証が通らないことがわかれば、さらに確実ですね。

 


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